nami社会保障通信
社会保障政策(年金・医療・介護・生活保護・雇用・少子化対策)の解説や意見
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「骨太の方針2007」解説(5)-持続可能な社会保障制度
「第4章 持続的で安心できる社会の実現」の「4.質の高い社会保障サービスの構築」は、持続可能な社会保障制度の構築についてまとめました。医療・福祉等では、医師確保対策を重要政策としています。年金では、年金記録問題対応策として、年金記録の確認方法、総務省における第三者委員会や検証委員会の設置、ねんきん定期便の送付等が盛り込まれています。また、社会保障の情報化を進め、国民が自分の給付と負担の情報等を容易に入手・管理できる仕組みとして、電子私書箱や健康ITカードの導入に取り組むとしています。


第4章 持続的で安心できる社会の実現

4.質の高い社会保障サービスの構築
社会保障は、人生のリスクに対するセーフティネットである。自立の精神を大切にしつつ、分かりやすく親切で信頼でき、かつ国民のニーズにこたえた安全・安心で質の高いサービスを安定的に提供する持続可能な制度を構築する。

(1)医療・福祉等
(1) 緊急医師確保対策
*医師不足地域に対する国レベルの緊急臨時的医師派遣システムの構築
*病院勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備
*女性医師等の働きやすい職場環境の整備
*研修医の都市への集中の是正のための臨床研修病院の定員の見直し
*医療リスクに対する支援体制の整備
*医師不足地域や診療科で勤務する医師の養成の推進
(2) 小児医療・周産期医療の提供体制の充実
(3) ドクターヘリを含む救急医療体制の整備
(4) 後期高齢者医療制度の施行
(5) 生活習慣病対策や介護予防の推進
(6) 療養病床の転換支援を含む地域ケア体制の整備
(7) 在宅ケアや終末期医療を含む地域における医療提供体制の整備
(8) 新健康フロンティア戦略の推進
(9) がん対策推進基本計画に基づき、10年以内にがんの死亡率を20%減少させる
(10)原爆被爆者対策
(11)障害者基本計画に基づく重点施策の見直し
(12)中国残留邦人に対する新たな支援策
(13)自殺総合対策大綱基づき、10年間で自殺率を20%以上減少させる

関連資料
「新健康フロンティア戦略」(平成19年4月18日)
「緊急医師確保対策について」(平成19年5月31日)
「がん対策推進基本計画」(平成19年6月15日閣議決定)
「障害者基本計画」(平成14年12月24日閣議決定)
「自殺総合対策大綱」(平成19年6月8日閣議決定)

(2)年金
(1) 社会保険庁
廃止・解体6分割を図り、国の責任の下に、公的年金の新たな事業運営体制を構築する。
(2) 年金記録問題
)基礎年金番号に統合されていない約5,000万件の記録
直ちにシステム開発等を行い、1年以内にすべての名寄せを完了した上で、同一人の可能性のある方々との間において、年金記録の確認を行う。
)現在既に自己の記録に不安や疑問がある人
速やかに対応し、電話相談等の相談体制の拡充を図る。
)記録の訂正
領収書等の証拠がない人は、第三者委員会を設置し、記録の訂正を公正に判断する。
)記録訂正に伴い年金額が増加した場合
既に年金を受給している人は、消滅時効が完成していても支払う。
今後年金を受給する人は、自動的に時効消滅させないこととし、正しい年金額を全額支給できるようにする。
)オンラインデータ
社会保険庁のマイクロフィルム記録や市町村の記録と、オンライン記録との照合調査についても計画的に実施し、進捗状況を公表する。
)年金記録検証委員会
総務省に設置し、年金記録問題発生の経緯、原因、責任の所在等についての調査・検証を早急に行う。
(3) ねんきん定期便
平成20年度から、すべての被保険者に対し、保険料納付実績や年金額の見込みを定期的に通知するねんきん定期便を送付する。
(4) 被用者年金制度の一元化やパート労働者への社会保険の適用拡大
(5) 基礎年金国庫負担割合
平成16年改正法に基づき、所要の安定的な財源を確保する税制の抜本的な改革を行った上で、平成21年度までに2分の1に引き上げる。

(3)社会保障の情報化の推進
(1) 医療・健康・介護・福祉分野の情報化グランドデザイン
情報通信技術を利用し、国民が質の高いサービスを効率的に利用できるよう、「医療・健康・介護・福祉分野の情報化グランドデザイン」を推進する。
(2) 電子私書箱と健康ITカード
個人が自分の健康情報、年金や医療等の給付と負担等の情報を簡単にオンライン等で入手・管理できるとともに、社会保障に関する手続を安全かつ簡単に行うことができる仕組みの構築を目指す。
このため、「電子私書箱」を検討し、平成22年頃のサービス開始を目指すとともに、「健康ITカード」の導入に向けた検討を行い、平成19年内に個人情報の保護等に留意しつつ、全体的な基本構想を作成する。

関連資料
「医療・健康・介護・福祉分野の情報化グランドデザイン」(平成19年3月27日)
「IT新改革戦略政策パッケージ」(平成19年4月5日)
「医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム」(平成19年5月15日)

参考資料
経済財政改革の基本方針2007 ~「美しい国」へのシナリオ~

関連エントリー
「骨太の方針2007」解説(1)-概要
「骨太の方針2007」解説(2)-成長力加速プログラム
「骨太の方針2007」解説(3)-医療・介護制度改革
「骨太の方針2007」解説(4)-少子化対策・再チャレンジ支援策
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テーマ:年金 - ジャンル:政治・経済

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【2007/07/23 09:00】 | # [ 編集]


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赤澤 波

Author:赤澤 波
社会保険労務士・Wikipedia年金分野編集者 
社会保障の理念は変動する社会の中で国民のセーフティネットを確立すること。
自由主義の社会福祉国家の社会保障政策を考えます。
詳細プロフィール(http://d.hatena.ne.jp/nami-a/about)

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