nami社会保障通信
社会保障政策(年金・医療・介護・生活保護・雇用・少子化対策)の解説や意見
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労働市場改革(労働ビッグバン)-成長力の強化における人材活用
経済財政諮問会議(第1回平成19年1月18日)では、民間議員から2007(平成19)年の主な政策課題として1.成長力の強化、2.効率的で質の高い社会保障制度の構築、3.21世紀型行財政システムの構築が出されました。
労働市場改革(労働ビッグバン)は、1.成長力の強化(生産性の上昇、グローバル化、人材活用)における人材活用に位置づけられています。具体的には、ワーク・ライフ・バランス実現、集中的・効果的な能力形成支援プログラム、就労促進型福祉への転換、ハローワークへの市場化テスト導入が挙げられました。
また、2.効率的で質の高い社会保障制度の構築として、医療や介護の高コスト構造是正プログラムの策定、一体的見直しに向けた社会保障個人会計等の実現が挙げられました。
格差是正については、集中的・効果的な能力形成支援プログラムや就労促進型福祉への転換だけではなく、自立をなるべくバックアップし、底上げをしていくという形での格差是正、最低賃金のこの何年かの上昇率は諸外国に比べて低く、罰則も緩いので、最低賃金法の見直しが必要であるという意見が出されました。
会議議事録の中から主な発言を抜粋しました。なお、会議において塩崎官房長官が使った新らしい貧困という言葉は、定義が違うのではないかという意見が自民党内から出ています。(参照
最低賃金法改正案提出を巡る政治の動きはこちらでわかります。→nami社会保障通信ブックマーク / 政治 / 労働


(菅議員)
安倍政権では再チャレンジというものが極めて大事な、格差是正も大事なことであると思うが、再チャレンジというのは人材活用の中で読んでいいのかどうか、それとやはり私は格差問題に触れた方がよいのではないかと思うが、この点はどういう形になっているのかだけ質問をしたい。

(八代議員)
再チャレンジだが、これまでの能力形成というのはもっぱら企業の中で行われていた面があり、企業に雇われない人たちはよい訓練機会が得られなかった。特に90年代以降の長期停滞期に大学や高校を出た方は、よい雇用機会が極めて乏しく、ずっと企業の外に置かれたために訓練機会がなく、したがって生産性も低く低賃金であるわけで、こういう人たちに対して政府が積極的に支援すること自体が、格差の固定化を防ぐという再チャレンジの精神に最も沿うのではないかと思う。
「就労促進型福祉への転換」も、福祉から就労へのシフトは国際的な流れであり、生活保護をはじめ、あるいは雇用保険についても、もっと訓練を受けられるように、福祉が訓練と結びつくような形で考えていく必要があるのではないか。

(塩崎議員)
格差について。国会での議論が今いろいろと予測されているが、大きな対立軸というのは、格差是正による結果平等なのか、あるいはもう少し、一方で確かにいろいろな意味で新しい貧困というようなものが指摘をされているところ、今日お出しいただいた「成長力の強化」ということで、底上げ政策でどう補完ができるのかというようなことも、少し考えていかねばならないのではないかと思っている。
我々が目指すところは、やはり結果平等という世界ではなくて、努力するものは報われ、しかし十分その結果が出ない人たちにはチャンスを与え続け、また自立の精神で頑張っていけるようなバックアップ体制をとっていくという底上げ政策が要るのではないか。

(丹羽議員)
格差の問題が出たが、昨日名古屋に行き話を伺った。求人倍率も1.95~1.96 となり、ほとんど2倍である。また、パートタイムの時給はほとんど1,000円を超えるような状況になっているという。やはり底上げをするということで、最低賃金法の見直しを是非考えていくべきではないか。
日本はこの10 年間で、時給がわずか45 円しか上がっていない。10年前と比べ107%になっているが、諸外国では、例えばアメリカは152%、フランスが137%、イギリスが140%、ほとんど10 年間でそれぐらい上昇している。最賃法に違反した時の罰則が、恐らく日本は罰金2万円以下である。今の金額で言うと全然話にならない。アメリカは1万ドル、あるいは6か月以下禁固刑、あるいはその両方。フランスは1人の労働者について1,500 ユーロ、それからイギリスも5,000 ポンド、相当きつい罰則規定を設けている。
実際問題として、最賃法についても底上げを、国際的なイコールフッティングの考えで少し見直していく時期ではないか。そういうことによって格差はかなり是正されていくのではないか。


参考資料
平成19年の諮問会議の課題(民間議員提出資料)
平成19年第1回経済財政諮問会議議事要旨
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テーマ:労働問題 - ジャンル:政治・経済

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【2007/01/31 15:56】 | # [ 編集]


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会計を集める

市場(いちば)は商人が仕切りを設置し、買い手が商品をあさる都市の広場をいう。この種の市場は非常に古く、無数の市場が世界中で運営されている。日本では四日市市や八日市市(現東近江市)などの名称に昔の名残がみえる。非合法の物資を扱う市を闇市という。・労働市場改 会計を集める【2007/03/26 00:30】

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赤澤 波

Author:赤澤 波
社会保険労務士・Wikipedia年金分野編集者 
社会保障の理念は変動する社会の中で国民のセーフティネットを確立すること。
自由主義の社会福祉国家の社会保障政策を考えます。
詳細プロフィール(http://d.hatena.ne.jp/nami-a/about)

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